コマイ

出典: 釣り好きのための釣り百科事典 GyonetWiki

コマイ
コマイ












目次

コマイ(氷下魚)

タラ目(Gadiformes) タラ科(Gadidae)

学名 : Eleginus gracilis(Tilesius)

英名 : saffron cod

別名 : カンカイ、オオマイ、ゴダッペ 

アイヌ語名 : カンカイ、コマイ、ポンエレクシ


特徴

コマイ
コマイ
タラ科の海魚。寒冷な海域に生息し、生息域は北海道沿岸からベーリング海。北海道は生息の南限にあたり、北海道東部、特に根室海峡に多く生息する。血液中に凍結を防ぐ物質を持ち、水温0℃以下でも生きられる。水深150メートルより浅い所に生息し、水深5メートル程度の浅瀬まで季節によって回遊する。

餌はオキアミやゴカイ類。

産卵期は厳冬期で概ね1月~3月、岸近くの氷点下に近い水温で産卵する。

低水温でしか生息できないものではなく、20℃前後の高水温でも活発に活動する。ただし、卵が孵化するには2℃以下が適水温であり、4℃以上になると孵化率が著しく下がる。

主に夜間、活発に活動し、釣りも夜間に行われることが多い。冬季に於いては特に冷え込む日が続いた時などに多く釣れる。


形態

タラ科に特徴的な下あごのひげ
タラ科に特徴的な下あごのひげ
体側は黒褐色から黄褐色であるが、釣ったばかりのものは金色様に見える。腹部は銀白色。タラ科に特徴的な下顎の下に短いひげがある。マダラスケトウダラに比べ体側の斑模様は薄い。全長は50センチを超えるものもあるが、概ね40センチ前後までのものが多い。0歳魚で約5センチ、1歳魚で18センチ、2歳魚で28センチ、3歳魚で33センチほどに成長する。タラ科三種(マダラ、スケトウダラ、コマイ)の中で最も小型。








シーズン

襟裳で釣れた夏コマイ
襟裳で釣れた夏コマイ
北海道沿岸に於いて、11月~2
厳冬期日本海で釣れたコマイ
厳冬期日本海で釣れたコマイ
月下旬。

また、日高から以東の太平洋岸、根室海峡などでは上記の他に6月~9月にかけて「夏コマイ」と呼ばれる小型のコマイが釣れる。これは冬期間に岸寄りする集団とは別の集団であるとされ、この年に孵化した0歳魚(コマイは2歳までの成長が非常に早く孵化した年の秋までには18センチ程度に成長する)が沿岸に留まり索餌しているものと考えられている。夏コマイが大漁であった年は翌年冬季 の最盛期に1歳魚が大漁であることからこの関係性がうかがえる。

夏コマイは20センチ前後の小型のものが多いが、回遊次第で3ケタの釣果もよく耳にする話しである。


釣り方・仕掛け

釣り方には「投げ釣り」とワームを使った「ルアー釣り」がある。また、北海道東部に於いて汽水湖などで氷に穴をあけて釣る「穴釣り」も行われる。

以下では最もよく行われる「投げ釣り」について記述する。ワームを使った「ルアー釣り」についてはワームルアー釣りの項目を参照されたい。

○投げ釣り

釣れたコマイ
釣れたコマイ
竿 : オモリ負荷25号~30号程度の4.05m~4.25mの並継ぎもしくは振り出しの投げ竿。(※→並継ぎ竿振り出し竿

また、港内で行う場合は上記のものよりワンサイズダウンしたものが使い易い。


リール : 中型のスピニングリールPEライン1号~2号程度、ナイロンライン3号程度を150m~200mほど巻いたもの。ただし、冬季の場合は凍結や積雪でライントラブルが起きやすいためPEラインよりもナイロンラインを使用したほうがよい。


コマセネットを付けた仕掛け
コマセネットを付けた仕掛け
仕掛け : 一般的な胴突き仕掛けを用いる場合が多い。幹糸12号、仕掛け長80センチ程度にし、上下先端にスナップ付きサルカンを結ぶ。2本針とし、ハリスは4号程度、針はカレイもしくは丸セイゴの12号~13号を使用し、ハリス長15センチ程度で幹糸に接続する。接続する際は回転ビーズや小型のピン類で接続すると良い。ハリスには硬質ビニールパイプを通すとカラミが少ない。また、夜光玉などの小型の浮き球を通すと良い。

仕掛けを投入後、ハリスがダラリと垂れ下がるような格好になると釣果が落ちるとされ、水中でハリスが垂直にふわふわ漂うようにするのがコツである。


 : イソメ岩虫塩イソメでもよいが生の方が食いが良いとされる。また、岩虫が一番良いといわれる。


オモリ : 25号程度のオモリ。小田原型が一般的


コツ : 夜間に群れで回遊する。回遊が来ると一気に釣れ始めるが去ると止まる。このことから群れが回ってきたときにいかに手返し良く釣り上げることが出来るかで釣果に差がでる。また、回遊場所をいち早く察知することも重要である。

港内で行う場合は上記の仕掛けにコマセネットなどを付けて使用すると効果的である。また、海が時化た時は港内で入れ食いになる場合も多い。

穂先ライト、キャップライトを忘れずに、また厳冬期はしっかりとした防寒をし、足元には厳重な注意を払うこと。

○ルアー釣り

ワームルアー釣りを参照。

○穴釣り

※書きかけの項目です。加筆協力者を求めています。


釣りスポット

石狩湾、留萌周辺、稚内、紋別、網走、根室、釧路、襟裳周辺、日高、苫小牧、室蘭

夏コマイは日高、襟裳周辺、釧路、根室などが特によく釣れる。また、大型のものは釧路港や室蘭港が有名。


豆知識

50センチを超えるオオマイ
50センチを超えるオオマイ
コマイの名称は30センチ台までのものを「コマイ」、40センチを超えるものを「オオマイ」と呼ぶ。また地域によっては20センチ以下のものを「ゴダッペ」と呼ぶ。オオマイは主に厳冬期に良く釣れる。過去に釧路港にて70センチを超えるオオマイを釣ったものがいる。

コマイを漢字で「氷下魚」と書かれるのは、氷に穴をあけてそこから網を入れて行われる「氷下待ち網漁」によって漁獲されたことからこのように当て字されたものである。

コマイは非常に美味で、一夜干し、乾物、鍋などで食される。卵もタラ科である為、タラコよりは食味は落るがタラコのような食味を堪能できる。乾物は非常に硬く独特の臭いがあるが、酒のつまみに好まれ北海道ではメジャーな乾物の一つである。




注意

厳冬期のコマイ釣り
厳冬期のコマイ釣り
前述したように厳冬期に於いて釣る場合、夜間であること、非常に寒いこと、雪や氷が多いことなどから事故には十分注意し、キャップライトの携帯、しっかりとした防寒をすること。また、日本海に於いては冬季に時化る場合が多く無理な釣行は避けるようにすること。









関連項目

タラ

スケトウダラ